リテーナーやナイトガードなどのマウスピースを使っている方にとって、「のど飴やミンティアを舐めてもいいのか」は意外と気になる疑問です。
口の中が乾燥しがちなときや、口臭予防をしたい場面で手が伸びるのがこれらのアイテムですが、装着中に口に入れることは果たして安全なのでしょうか。
本記事では、マウスピース使用中ののど飴やミンティアの扱いについて、リスクや注意点を含めてわかりやすく解説します。
\月々3,000円~矯正が可能!/
マウスピースを装着中にのど飴やミンティアを食べてもいいのか
マウスピースをつけているときに、のど飴やミンティアを口に入れてもいいのかどうか、不安に思ったことはありませんか?
特に長時間の装着が必要な矯正用マウスピースの場合、ちょっとしたリフレッシュが欲しくなる瞬間は少なくありません。
ここでは、装着中にのど飴やミンティアを摂ることの是非と、考慮すべきポイントについて詳しく解説します。
基本的にマウスピースを装着したまま飲食はNG
マウスピースを装着している間は、基本的に飲食を控えるのが原則です。
なぜなら、食べ物や飲み物がマウスピースの内部に入り込み、細菌の繁殖や虫歯のリスクを高めてしまうためです。
また、咀嚼による圧力でマウスピースが破損する可能性もあります。
特に歯列矯正用のマウスピース(インビザラインなど)は、装着時間を守ることが治療の成果に直結するため、安易な飲食は避けるべきです。
のど飴やミンティアも「飲食物」として扱われるから
のど飴やミンティアは、小さくても「口に入れるもの」であり、飲食物に分類されます。
マウスピース装着中にこれらを摂取すると、糖分や成分がマウスピース内に残留し、虫歯や衛生面の問題につながりやすくなります。
たとえ無糖やキシリトール配合であっても、完全に安心とは言い切れないため、「何も口にしない」が最も安全な選択です。
一時的に外して食べるのはOKだが頻繁な取り外しは推奨されない
どうしても口の乾きや口臭が気になるときは、マウスピースを一時的に外してのど飴やミンティアを摂るのは可能です。
ただし、頻繁に外したり装着時間が短くなったりすると、治療効果が薄れる恐れがあります。
また、取り外しのたびに丁寧な手洗いや洗浄が必要になるため、衛生面でも手間がかかります。
そのため、こうした行為は「最小限」に留めるのが望ましいといえます。
医師の指示がある場合は従うことが最優先
マウスピースの使用方法は、目的や個人の状態によって異なります。
もし担当医から「装着中でも問題ない」と指示がある場合は、それに従うのが最も正確です。
逆に「絶対に飲食禁止」と指導された場合は、それを厳守することが大切です。
少しでも迷いがある場合は、自己判断せずに歯科医へ相談するのが安心です。
のど飴やミンティアを舐めながらマウスピースを使うリスクと注意点
口の乾きや気分転換のために、マウスピースを装着したままのど飴やミンティアを舐めたくなる場面はあるかもしれません。
しかし、これらを口にしながらマウスピースを使用すると、見過ごせないリスクがいくつか潜んでいます。
衛生面や素材への影響をふまえ、使用者が知っておくべき注意点を順番に解説します。
マウスピースの内側に糖分や成分がたまりやすいこと
のど飴やミンティアを口に含んだままマウスピースを装着すると、糖分や香料、酸などの成分がマウスピースの内側にたまりやすくなります。
通常であれば唾液によって洗い流される成分が、マウスピース内では閉じ込められた状態になってしまうのです。
この状態が長時間続くと、細菌が増殖しやすくなり、虫歯や口臭、歯周病のリスクが高まる可能性があります。
特に甘みのあるのど飴は、糖がマウスピースの内側にべったりと付着しやすいため注意が必要です。
唾液の循環が妨げられて虫歯リスクが上がること
マウスピースを装着していると、唾液の自然な循環が妨げられやすくなります。
本来、唾液は口腔内を洗浄し、細菌の増殖を抑える働きをしてくれる大切な存在です。
しかし、マウスピースで覆われた状態ではその機能が十分に発揮されず、糖分や酸が歯の表面にとどまりやすくなります。
その結果、虫歯のリスクが通常よりも高まる恐れがあるのです。
のど飴やミンティアを舐めることでさらに糖分が加われば、口腔内の環境はより悪化しやすくなります。
ミント成分がマウスピースの素材を劣化させる可能性があること
ミンティアなどのタブレットには、清涼感を生むためのミントオイルやメントールが含まれています。
これらの成分は一部のプラスチック素材と相性が悪く、長期間にわたって接触するとマウスピースの変形や劣化を招くことがあります。
とくに柔らかめの素材を使ったナイトガードや矯正用マウスピースの場合、ミント成分が染み込んで素材自体の強度が低下する恐れも否定できません。
見た目にはわかりにくい微細なダメージでも、使用感や効果に影響を与えることがあるため注意が必要です。
匂いや色素がマウスピースに移る可能性もあること
のど飴やタブレットの中には、香料や着色料が多く使われているものがあります。
それらを口にしながらマウスピースを装着すると、匂いや色素が素材に移ってしまうことがあります。
無色透明で目立たないのが理想的なマウスピースに、黄ばみや着色が残ってしまうと見た目にも清潔感を損ねてしまいます。
また、香料の匂いが取れなくなることで不快感を覚えるケースもあります。
衛生的にも審美的にも悪影響があるため、できるだけ避けるべき習慣といえるでしょう。
糖分や酸がマウスピースと歯に与える4つの悪影響
のど飴やミンティアには、糖分や酸性成分が含まれていることが多く、マウスピースと併用することで思わぬ悪影響を及ぼす可能性があります。
マウスピースの構造上、口腔内の自然な防御機能が制限されるため、成分の影響を受けやすい環境ができてしまうのです。
ここでは、特に注意すべき4つの悪影響について順に見ていきましょう。
悪影響①:糖分が長時間歯に付着して虫歯の原因になる
マウスピースを装着したまま糖分を含むのど飴やタブレットを摂取すると、その糖分がマウスピース内部に閉じ込められた状態になります。
通常であれば唾液によって洗い流される糖分が、歯の表面に長時間付着し続けることで、虫歯のリスクが一気に高まるのです。
特に寝る前に甘いものを口にして装着すると、就寝中は唾液の分泌量も減るため、虫歯菌が活発に働きやすい環境になります。
これが日常的に続けば、虫歯が進行しやすくなるのは当然といえるでしょう。
悪影響②:酸が歯のエナメル質を溶かすリスクがある
多くののど飴やタブレットには、酸味をつけるためにクエン酸やリンゴ酸などの酸が使われています。
これらの酸は、歯の表面を覆っているエナメル質を徐々に溶かしてしまう性質があります。
マウスピースの内部では酸が流れにくく、エナメル質に長時間触れ続けることで、歯が弱くなったり知覚過敏の原因になったりする恐れがあります。
酸性度の高い商品を装着中に摂ることは、できるだけ避けた方が賢明です。
悪影響③:マウスピース内で成分が滞留しやすくなる
マウスピースは歯列全体を密閉する構造になっており、内部に入った糖分や酸性成分が外に流れ出るまで時間がかかります。
そのため、口腔内の特定の部分に成分が滞留し、局所的に歯や歯茎へのダメージが進みやすくなります。
この状態が繰り返されると、部分的な虫歯や歯肉炎のリスクが高まり、治療の手間も増えることになります。
見えないところでダメージが蓄積する点も、マウスピース併用時の注意ポイントです。
悪影響④:歯の再石灰化が妨げられる可能性がある
私たちの歯は、日々の飲食によって酸にさらされつつも、唾液の働きによって再石灰化という修復作用が行われています。
ところが、マウスピースを装着していると、唾液の自然な循環が阻害され、再石灰化のプロセスがスムーズに進まなくなります。
この状態でさらに糖分や酸を含むものを口にすると、歯の修復が追いつかず、ダメージが蓄積しやすくなるのです。
歯の健康を維持するためにも、マウスピース装着中の糖分・酸の摂取には十分な注意が必要です。
無糖・キシリトール入りのど飴やタブレットなら安全?
「無糖だから大丈夫」「キシリトール入りなら虫歯にならない」と考えて、マウスピースを装着したままのど飴やタブレットを口にする方も少なくありません。
確かに一見すると安心できそうな商品ですが、成分や使用状況によっては注意が必要です。
ここでは無糖タイプやキシリトール入りアイテムの安全性について、冷静にチェックしていきましょう。
キシリトールは虫歯予防効果があるが完全に安心ではない
キシリトールには、虫歯の原因となるミュータンス菌の活動を抑える働きがあるとされており、歯科でも推奨される成分のひとつです。
しかし、「キシリトール=完全に安全」とは言い切れません。
例えば、マウスピースを装着したまま長時間舐め続けると、たとえ虫歯になりにくい成分であっても、マウスピース内部の湿気と熱で雑菌が繁殖しやすくなります。
虫歯予防の効果があっても、他のリスクがゼロになるわけではないのです。
酸性度が高い製品は無糖でも注意が必要
無糖やキシリトール配合の商品でも、酸味を加えるためにクエン酸などの酸性成分が含まれていることがあります。
酸性度が高いと、歯のエナメル質が溶けやすくなり、知覚過敏や虫歯リスクの増加につながることも。
特にマウスピース装着中は唾液の働きが制限されるため、酸が歯に長時間とどまりやすくなります。
「無糖だから大丈夫」と過信せず、成分表示をしっかり確認する習慣をつけましょう。
成分によってはマウスピースに悪影響を与えることがある
一部の無糖タブレットには、香料やミントオイルなどの成分が含まれており、マウスピースの素材に悪影響を及ぼす可能性があります。
具体的には、変色、匂い移り、さらには素材の劣化などが報告されています。
特に、柔軟性のあるタイプのマウスピースは、成分の影響を受けやすいため注意が必要です。
マウスピースを長く清潔に使うためにも、成分の確認と使用タイミングには気を配りたいですね。
「口に入れるもの=飲食物」と考えた方が無難
最終的には、たとえ無糖であっても「口に入れるものはすべて飲食物」と考えるのがもっとも安全です。
マウスピースは基本的に「飲食時は外す」が鉄則なので、のど飴やタブレットも例外ではありません。
どうしても使用したい場合は、マウスピースを外して短時間で済ませ、使用後には必ず歯磨きや口ゆすぎを行いましょう。
「無糖だからOK」ではなく、「装着中は口に入れない」が理想的な対応といえるでしょう。
マウスピース中に口が乾くときの正しい5つの対策法
マウスピースを長時間装着していると、口の中が乾燥しやすくなることがあります。
唾液の循環が妨げられることで不快感や口臭の原因になりやすく、快適な使用を妨げてしまうことも。
ここでは、口腔内の乾燥を防ぎつつマウスピースを快適に使い続けるための実践的な対策法を5つ紹介します。
対策法①:こまめな水分補給を心がけること
口の乾きを感じたら、まず基本となるのがこまめな水分補給です。
水をゆっくり飲むことで唾液の分泌が促され、口内の潤いを自然に保つことができます。
カフェインや糖分の入った飲み物はかえって乾燥を悪化させることがあるため、常温の水か白湯が最もおすすめです。
日中は特に、こまめに水分を摂る習慣を意識しましょう。
対策法②:唾液腺マッサージを取り入れて唾液の分泌を促すこと
唾液の分泌を促すために有効なのが、「唾液腺マッサージ」です。
耳下腺(耳たぶの下あたり)や顎下腺(あごの内側)、舌下腺(舌の下)をやさしく指で押しながら刺激することで、唾液の流れがスムーズになります。
1日に数回、食事の前後や就寝前などに取り入れると効果的です。
短時間でできるケアなので、習慣にしやすいのもメリットです。
対策法③:無香料・無糖の口腔保湿ジェルを活用すること
市販されている口腔保湿ジェルの中には、無香料・無糖でマウスピース使用時にも適した製品があります。
ジェルタイプは口内に長く留まりやすく、しっかりと潤いを与えてくれるのが特徴です。
寝る前や長時間マウスピースを使う前に使用すると、乾燥による不快感を軽減できます。
成分が安全なものかを確認して、継続的なケアに役立てましょう。
対策法④:マウスピース対応の保湿スプレーを試してみること
最近では、マウスピースの使用中にも使える保湿スプレーが市販されており、手軽に乾燥対策ができるようになっています。
口にスプレーすることで唾液のような保湿効果を与え、装着中の不快感を和らげてくれます。
スプレータイプは外出先でも使いやすく、持ち歩きに便利な点もメリットです。
製品選びの際は「マウスピース対応」と明記されたものを選びましょう。
対策法⑤:就寝時は加湿器を使って口の乾燥を防ぐこと
夜間は唾液の分泌量が減るため、マウスピース装着中は特に乾燥しやすくなります。
そのため、就寝時には加湿器を使って部屋の湿度を保つことが有効です。
適切な湿度(50〜60%)を維持することで、口腔内の乾燥だけでなく、肌や喉の乾きも防げます。
冬場やエアコン使用時は特に積極的に取り入れたい対策です。
マウスピース中にのど飴やミンティアを食べることについてまとめ
マウスピースを装着している状態でのど飴やミンティアを食べることには、見落としがちなリスクがいくつも潜んでいます。
糖分や酸が歯に長時間残ることで虫歯やエナメル質の損傷につながりやすく、さらに唾液の循環が妨げられることで口腔内の自浄作用も低下します。
また、ミント成分や香料がマウスピースの素材に悪影響を及ぼす可能性や、匂いや着色の原因にもなることから、装着中の摂取は基本的に避けるのが賢明です。
たとえ無糖・キシリトール入りであっても、酸性度やその他の成分による悪影響がゼロとは言えません。
口が乾いたときは、飴に頼るのではなく、水分補給や唾液腺マッサージ、保湿ジェルやスプレーなど、安全性の高い方法で対処するのが理想です。
マウスピースの効果を損なわず、歯の健康を守るためにも「口に入れるものは装着前に済ませる」を意識して行動していきましょう。
