日常生活で「マウスピース」と聞くと、スポーツ中に装着するものや、歯ぎしり対策として就寝時に使うものなど、さまざまな場面が思い浮かびます。
実はこの2種類のマウスピースは、使用目的に応じて構造や素材が大きく異なります。
この記事では、就寝用とスポーツ用それぞれの特徴や違いを詳しく解説し、あなたにぴったりのマウスピース選びをサポートします。
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スポーツ用と就寝用マウスピースの構造や素材の違い
マウスピースは「何のために使うのか」によって、形状も素材も大きく変わります。
スポーツ時の衝撃から歯を守ることを目的としたタイプと、睡眠中の歯ぎしりや顎への負担を軽減するタイプでは、その作りに明確な違いがあります。
ここでは、スポーツ用と就寝用のマウスピースがどのように異なるのか、構造や素材の観点から比較してみましょう。
スポーツ用は衝撃吸収性が高く厚みがある
スポーツ用マウスピースは、主に衝突や転倒などの外的な衝撃から歯や顎を守るために作られています。
そのため、全体的に厚みがあり、弾力性のある素材が使われているのが特徴です。
例えば、ボクシングやラグビーなど接触が多いスポーツでは、厚めの設計でクッション性が高くなっています。
これにより、歯の破損や顎のケガを予防し、安全に競技を行うことができます。
就寝用はフィット感重視で薄く柔らかい素材が使われる
就寝用マウスピースは、歯ぎしりや食いしばりの癖を緩和するために装着するもので、快適性が非常に重視されます。
素材は比較的柔らかく、歯にぴったりフィットするよう薄めに作られているのが一般的です。
睡眠中の使用を前提としているため、違和感を抑える設計になっており、眠りを妨げにくいのもポイントです。
就寝中に長時間装着してもストレスを感じにくいよう、快適性に優れた工夫が施されています。
使用目的によって素材の硬さや耐久性が異なる
スポーツ用と就寝用では、目的がまったく異なるため、使用される素材の硬さや耐久性にも大きな違いがあります。
スポーツ用は高強度の衝撃にも耐えるよう、硬めで丈夫な素材が使用され、摩耗にも強く設計されています。
一方、就寝用は比較的ソフトな素材で作られており、口内の圧迫感を軽減することが優先されています。
このため、耐久性よりも装着時のやさしさが重視され、使用頻度や力のかかり方に応じて寿命にも違いが出ます。
装着時間の長さを想定して通気性や快適性にも差がある
スポーツ用マウスピースは比較的短時間の装着を想定しており、主に安全性にフォーカスした設計です。
一方、就寝用は長時間の使用を前提としているため、通気性や装着感がより重視されます。
就寝中に口が乾いたり、息苦しさを感じたりしないように、通気孔があるタイプや、口の中の動きに馴染みやすい形状に工夫されています。
これにより、快適な睡眠を妨げず、自然な呼吸ができる設計になっています。
スポーツ用マウスピースの3つの特徴
スポーツ用マウスピースは、競技中のケガ予防に欠かせない重要なアイテムです。
特に接触の多いスポーツでは、歯や顎、口腔内の保護だけでなく、安全にプレーするための工夫が詰まっています。
ここでは、スポーツ用マウスピースの代表的な3つの特徴について詳しく紹介します。
特徴①:歯や顎を守る高い衝撃吸収力がある
スポーツ中に起こり得る強い衝突や転倒から歯や顎を守るために、スポーツ用マウスピースは高い衝撃吸収性能を持っています。
分厚く弾力のある素材が、外部からの衝撃を緩和し、歯の破折や顎関節へのダメージを防ぎます。
特にラグビーやアメリカンフットボール、ボクシングなどの激しいスポーツでは、しっかりとした保護力が求められるため、専用に設計された厚手タイプが使われます。
事故やケガのリスクを大幅に減らせるのが、この衝撃吸収力の大きなメリットです。
特徴②:会話や呼吸がしやすい設計になっている
スポーツ用マウスピースは、安全性だけでなく、競技中のパフォーマンス維持にも配慮された設計です。
たとえば、プレー中に指示を出したり、チームメイトとコミュニケーションをとったりする必要があるため、会話がしやすい形状になっています。
また、激しい運動でも呼吸を妨げないよう、空気の通り道が確保されているタイプもあります。
しっかり保護しながらも、快適にプレーできるように考えられているのが特徴です。
特徴③:競技の種類によって専用タイプが選べる
スポーツ用マウスピースには、競技の特性に合わせた専用タイプが用意されています。
例えば、格闘技用は特に厚みがあり衝撃吸収力が高い一方、バスケットボールやサッカーなどでは比較的薄型で会話しやすいタイプが選ばれることもあります。
また、ポジションや年齢、プレースタイルによっても適した形状が異なるため、自分の競技に合ったものを選ぶことが重要です。
正しいタイプを使うことで、より安全かつ快適にスポーツを楽しむことができます。
就寝用マウスピースの3つの特徴
就寝用マウスピースは、睡眠中に無意識に行われる歯ぎしりや食いしばりをやわらげ、歯や顎への負担を減らすために使われます。
装着して寝るだけという手軽さで、日常的な悩みを軽減できるため、多くの人に利用されています。
ここでは、就寝用マウスピースに見られる主な3つの特徴についてご紹介します。
特徴①:歯ぎしりや食いしばりから歯を保護する
多くの人が無意識のうちに歯ぎしりや食いしばりを行っており、これが続くと歯のすり減りやヒビ、詰め物の破損などにつながります。
就寝用マウスピースは、これらの力を分散させ、直接的なダメージを防ぐ役割を果たします。
マウスピースを装着することで上下の歯が直接当たらず、歯の摩耗を防止できます。
歯科医で作るタイプでは、自分の歯列にぴったり合う設計となっており、より高い保護効果が期待できます。
特徴②:違和感が少なく寝ている間も快適に使える
睡眠中に長時間装着するものだからこそ、快適性は非常に重要です。
就寝用マウスピースは、厚みが抑えられた柔らかい素材で作られており、装着時の違和感が最小限に抑えられています。
口の中の形にフィットするよう設計されており、寝返りを打ってもズレにくく、安定した着け心地を保てます。
慣れてくると、装着していることを忘れるほど自然に使えるため、毎晩の睡眠を妨げることなく使用できます。
特徴③:顎関節症や頭痛の軽減にも役立つ
歯ぎしりや食いしばりによって、顎関節や頭部の筋肉に過度な負荷がかかると、顎関節症や緊張性の頭痛の原因になることがあります。
就寝用マウスピースを使うことで、これらの筋肉の緊張をやわらげ、負担を分散させる効果が期待できます。
特に朝起きたときに顎の痛みや頭痛を感じる方は、マウスピースを使うことで症状が軽減されるケースが多くあります。
日常生活のストレスからくる無意識の食いしばりにも対応できるため、健康面でも心強いサポーターと言えるでしょう。
どっちを選べばいい?使用シーン別のおすすめマウスピース早見表
「スポーツ用と就寝用、どっちを選べばいいの?」と迷う方も多いかもしれません。
目的や使うタイミングによって、最適なマウスピースは異なります。
ここでは、代表的なシーン別におすすめのマウスピースを紹介し、それぞれの選び方のポイントをわかりやすく解説します。
スポーツをするなら安全性を重視したスポーツ用がおすすめ
激しい運動や接触があるスポーツをするなら、保護性能の高いスポーツ用マウスピースが必須です。
衝撃から歯や顎、口腔内を守る設計になっており、安全に競技を楽しむためには欠かせません。
競技の種類やレベルによっては、マウスピースの使用が義務づけられている場合もあります。
厚みのある素材でしっかりと歯を包み込み、万が一のケガから身を守ることができます。
夜間の歯ぎしり対策には就寝用が最適
睡眠中の歯ぎしりや食いしばりが気になる方には、就寝用マウスピースが最適です。
フィット感が高く、寝ている間に違和感が少ないように作られているため、快適に使えます。
歯や詰め物を摩耗から守るだけでなく、顎関節や頭部への負担を軽減する効果もあるので、健康面でも安心です。
毎晩の習慣として取り入れることで、歯の寿命を延ばす手助けにもなります。
スポーツと歯ぎしり両方の用途なら使い分けが必要
日中はスポーツを楽しみ、夜間は歯ぎしりの悩みを抱えている方もいるでしょう。
その場合は、スポーツ用と就寝用、2種類のマウスピースを目的に応じて使い分けることが理想的です。
1つのマウスピースで両方の役割を担うのは難しく、それぞれに求められる性能や素材が異なります。
適切に使い分けることで、どちらの場面でも快適かつ安全に過ごすことができます。
装着時の快適さを重視するなら就寝用を選ぶのがベター
「とにかく装着時の快適さが気になる」「違和感があると続けられない」という方には、就寝用マウスピースのようなソフトタイプが向いています。
薄く柔らかい素材が使われており、装着中の異物感が少ないのが特徴です。
とくに日常的に使う場合や、初めてマウスピースを試す方は、まずは快適性を重視して選ぶと継続しやすくなります。
無理なく続けることが、マウスピースを効果的に活用するポイントです。
市販と歯科のマウスピースはどう違う?それぞれのメリット・デメリット
マウスピースにはドラッグストアなどで購入できる市販タイプと、歯科医院でオーダーメイドで作るタイプの2種類があります。
それぞれにメリット・デメリットがあり、使う目的や頻度によって選ぶべきタイプが変わってきます。
ここでは、市販品と歯科製マウスピースの違いを具体的に比較してみましょう。
市販品は手軽で安いがフィット感に限界がある
市販のマウスピースは、手軽に入手できるうえ、価格も比較的安価であるため、初めて使う人にとって導入しやすいのが魅力です。
自宅でお湯に浸して自分の歯型に合わせる「熱成型タイプ」が多く、簡単に使用を開始できます。
しかし、あくまで汎用的な形状のため、個人の歯並びや噛み合わせに完全にフィットするわけではありません。
長時間の使用ではズレたり違和感を感じたりすることもあり、細かな調整ができない点がデメリットです。
歯科で作ると精密な型取りで高いフィット感が得られる
歯科医院で作るマウスピースは、専門的な型取りによって自分の歯列にぴったり合わせて作られるオーダーメイド製品です。
そのため、装着時の違和感が少なく、ズレにくい高いフィット感が得られます。
特に就寝用では、長時間の装着でも快適さが維持されることから、多くの人に支持されています。
また、歯科医が噛み合わせや顎の状態を診断したうえで作るため、症状改善にもつながりやすいのが特徴です。
コストを抑えたいなら市販、長期使用には歯科がおすすめ
市販品は数千円で手に入るものもあり、コストを重視する場合に適しています。
一方、歯科で作るマウスピースは1万円~3万円程度とやや高価になりますが、耐久性や快適性の面で優れています。
長く使う予定がある方や、症状の改善を本格的に目指す方には、歯科製マウスピースがおすすめです。
逆に、まずは試してみたいという場合や、緊急的な使用なら市販品でも十分な場合があります。
目的や使用頻度に合わせて選ぶのがポイント
マウスピースを選ぶ際は、「どんな目的で使うのか」「どのくらいの頻度で使うのか」を基準に考えることが大切です。
例えば、毎晩の歯ぎしり対策として継続的に使うなら、快適性と耐久性に優れた歯科製が向いています。
反対に、時々スポーツで使うだけであれば、市販のマウスピースでも十分なケースが多いです。
使用シーンに応じた適切な選択が、マウスピースを最大限に活用するカギとなります。
就寝用マウスピースとスポーツ用の違いについてまとめ
マウスピースには「就寝用」と「スポーツ用」という大きく異なる2つのタイプが存在し、それぞれがまったく異なる目的と使用環境を想定して作られています。
スポーツ用は外部からの衝撃に備えるため、厚みと強度を重視した構造で、激しい動きの中でも安全性を確保できるよう設計されています。
一方、就寝用は歯ぎしりや食いしばりといった内的な力から歯を守ることを目的とし、装着時の快適性や通気性が重視されています。
素材の柔らかさや薄さに配慮されている点が大きな特徴です。
また、市販品と歯科製マウスピースの選択肢もあり、それぞれ価格・フィット感・使用目的に応じてメリットとデメリットがあります。
大切なのは、自分のライフスタイルや悩みに合ったマウスピースを選ぶこと。
スポーツ時の安全対策なのか、睡眠中の歯の保護なのか、目的を明確にすることで最適な1枚が見つかります。
この記事を参考に、あなたにぴったりのマウスピース選びに役立ててください。
