マウスピースを装着したときに「えづいてしまう」という悩みを抱えている方は意外と多いです。
歯ぎしりや食いしばりの改善、スポーツ用など、さまざまな目的で使われるマウスピースですが、装着時の違和感が原因で嘔吐反射を引き起こしてしまうことがあります。
本記事では、えづく原因とその対策、装着時のコツやリラックス方法をわかりやすく解説していきます。
自分に合った方法を見つけ、無理なく快適にマウスピースを使えるようになりましょう。
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マウスピースでえづいてしまう5つの原因
マウスピースを装着すると、どうしても「オエッ」となってしまう――そんな経験をした方は少なくありません。
えづきの原因はひとつではなく、身体的な要因と心理的な要因が複雑に絡み合っていることがあります。
ここでは、マウスピースでえづいてしまう主な5つの原因について詳しく解説します。
原因①:異物感による嘔吐反射が起きるから
マウスピースを装着すると、口の中に普段ない異物が入るため、脳がそれを「異常」と判断し、嘔吐反射を引き起こすことがあります。
特に初めて使用する場合や、マウスピースの素材が硬くて大きいと、異物感が強く出やすくなります。
これは生理的な防御反応で、誰にでも起こる可能性があります。
慣れるまでは短時間の装着から始めて、徐々に使用時間を延ばすといった工夫が有効です。
原因②:口の奥までマウスピースが入りすぎているから
マウスピースが奥歯のさらに奥、喉に近い位置まで届いてしまうと、喉の粘膜を刺激して嘔吐反射が起こりやすくなります。
とくに既製品でサイズが大きめのものや、自分の口腔に合っていないタイプを使っていると、この問題が発生しやすくなります。
なるべく浅めにとどまるデザインを選ぶか、歯科で自分の口に合わせたものを作ると改善が期待できます。
原因③:口呼吸によって喉が刺激されやすくなるから
マウスピース装着時に口呼吸になってしまうと、空気の通り道である喉が乾燥したり、冷たい空気にさらされることで過敏になり、えづきやすくなります。
本来、鼻呼吸のほうが気道を守る構造になっているため、マウスピース使用時も鼻で呼吸することが推奨されます。
鼻づまりがある人は、それがえづきの一因になっている可能性もあるため、先に鼻のケアをしておくと良いでしょう。
原因④:緊張や不安で体が過敏になっているから
「ちゃんと装着できるかな」「またえづいたらどうしよう」といった不安や緊張があると、自律神経が乱れやすく、体が過敏な状態になります。
そうした精神的な状態が、実際に嘔吐反射を引き起こす引き金になってしまうこともあります。
リラックスして装着するための環境づくりや、呼吸を整えることで緊張を和らげることが大切です。
原因⑤:過去の不快な経験がトラウマになっているから
過去に歯科治療やマウスピース装着で強い不快感やえづきを経験した場合、その記憶がトラウマとなって体が反応してしまうことがあります。
これは「条件反射」のようなもので、マウスピースを見るだけでえづきそうになるという方もいます。
この場合は、装着を少しずつ段階的に慣らしていくことや、安心感を得られる方法を試してみることが重要です。
えづきを防ぐマウスピースの選び方5撰
マウスピースによるえづきは、実は「選び方」次第で大きく軽減できることがあります。
自分に合っていないマウスピースを使っていると、異物感が強くなり、喉の反射を引き起こしやすくなります。
ここでは、えづきを防ぎやすいマウスピースの選び方を5つのポイントに分けてご紹介します。
選び方①:奥まで届かない浅めのデザインを選ぶ
マウスピースの後端が喉に近づくほど、えづきやすくなってしまいます。
そのため、なるべく浅めのデザインで、奥まで届かないものを選ぶのがコツです。
特に市販のマウスピースでは、サイズが大きすぎる場合があるため、商品説明や口コミで奥行きの浅さを確認すると安心です。
喉への刺激が少ないだけで、装着時のストレスはかなり軽減されます。
選び方②:自分の歯並びに合ったフィット感があるものを選ぶ
マウスピースはフィット感が非常に重要です。
歯並びに合っていないものを使うと、ずれたり動いたりして余計な刺激が加わり、嘔吐反射を誘発することがあります。
自分で歯型を取って作るタイプや、柔らかく熱で変形する成形タイプなら、よりフィット感が得られやすくなります。
フィット感が高いほど、異物感も軽減され、安心して使えます。
選び方③:ソフトタイプで柔らかい素材のものを選ぶ
硬めのマウスピースは装着時の違和感が強くなりがちです。
その点、ソフトタイプのマウスピースは口腔内への刺激が少なく、えづきにくい傾向があります。
また、柔らかい素材は装着中の痛みも起こりにくく、初心者にもおすすめです。
装着感の快適さを重視するなら、素材のやわらかさをチェックして選びましょう。
選び方④:上顎用と下顎用の違いを理解して選ぶ
マウスピースには「上顎用」と「下顎用」がありますが、えづきやすい人には下顎用のほうが合う場合があります。
上顎用は喉の奥に近いため、嘔吐反射を引き起こしやすいと感じる方もいます。
一方、下顎用は比較的口の奥を刺激しにくく、装着時の不快感も少ないことが多いです。
自分にとってどちらが使いやすいか、実際に試してみるのもひとつの方法です。
選び方⑤:歯科医院でオーダーメイドすることも検討する
市販のマウスピースでどうしてもえづいてしまう場合は、歯科医院でのオーダーメイドを検討するのが最も確実です。
専門家によって自分の歯型にぴったり合ったマウスピースを作ってもらえるため、装着時の異物感が極限まで抑えられます。
費用はやや高くなりますが、長期的に見れば安心して使える大きなメリットがあります。
マウスピースでえづきを抑える5つの方法
マウスピースを装着する際にえづきやすい方でも、ちょっとした意識の持ち方や身体の使い方を工夫することで、その不快感を和らげることができます。
ここでは、すぐに実践できて効果的な「えづきを抑える5つの方法」を紹介します。
どれも特別な道具は不要で、日常の中で取り入れやすい方法ばかりなので、ぜひ試してみてください。
方法①:鼻呼吸を意識する
えづきやすい人の多くは、無意識のうちに口呼吸になっていることがあります。
口呼吸は喉を乾燥させたり、空気の流れで刺激を与えてしまい、嘔吐反射を誘発しやすくなります。
マウスピースを装着する前に「鼻から吸って、鼻から吐く」練習をしておきましょう。
装着中も意識的に鼻呼吸を続けることで、喉の刺激を減らし、落ち着いて装着できるようになります。
方法②:深くゆっくりとした腹式呼吸を行う
浅く早い呼吸は、身体を緊張させ、過敏な反応を引き起こしやすくなります。
マウスピース装着時には、腹式呼吸でゆっくりと深く呼吸することを意識しましょう。
息を吸うときはお腹を膨らませ、吐くときはゆっくりと細く長く息を出します。
この呼吸法を取り入れるだけで、自律神経が整い、えづきを抑える効果が期待できます。
方法③:首や肩の力を抜いて姿勢を正す
装着時に無意識に力が入ってしまうと、喉まわりや肩の筋肉が緊張し、えづきやすくなります。
マウスピースを口に入れる前に、首をゆっくり回したり、肩をすくめてからストンと落とす動作で緊張をほぐしましょう。
その上で、背筋を伸ばしてリラックスした姿勢を保つことで、えづきの軽減に繋がります。
小さな動作ですが、身体の反応は大きく変わります。
方法④:座るときは軽く前傾姿勢を意識する
マウスピースを装着する際は、背もたれに寄りかかるような姿勢ではなく、少し前かがみの姿勢を意識してみてください。
前傾することで喉の通りが広がり、マウスピースによる刺激が和らぐことがあります。
特にえづきやすいタイミングで試すと、その違いを実感しやすいでしょう。
無理のない範囲で前傾姿勢を取り入れるのがポイントです。
方法⑤:無理に口を閉じようとしない
マウスピースを装着した状態で「きちんと口を閉じなければ」と意識しすぎると、顎や口周りに力が入りやすくなり、結果としてえづきやすくなってしまいます。
無理に口を閉じず、軽く開いたままでも問題はありません。
自然な位置で顎を保ち、余計な力を抜いてあげることで、装着時の不快感は大きく軽減されます。
リラックスした口元が、喉への刺激を減らす鍵です。
リラックスするための簡単なトレーニングとマインドセット
マウスピースの装着時にえづいてしまうのは、身体的な原因だけでなく「緊張」や「不安」が影響していることもあります。
そのため、心と身体をほぐすためのリラックストレーニングや、前向きなマインドセットを取り入れることがとても効果的です。
ここでは、えづきを防ぐために役立つ簡単な方法を5つ紹介します。
装着前に軽いストレッチで緊張をほぐすこと
装着前に軽く体を動かしておくと、身体のこわばりが取れ、喉や肩まわりの緊張も和らぎます。
首をゆっくり回したり、肩をすくめて落とすストレッチ、背中を軽く伸ばす動作などがおすすめです。
特に座って長時間いる方は、少し体を動かすだけでも血流が良くなり、リラックス効果が高まります。
わずか1〜2分のストレッチでも、装着時の不快感が軽減されやすくなります。
深呼吸を繰り返して心を落ち着けること
緊張を感じたとき、呼吸は自然と浅くなりがちです。
そんなときは、意識的に深くゆっくりとした呼吸を行うことで、副交感神経が優位になり、心が落ち着いてきます。
鼻からゆっくり息を吸い、お腹をふくらませながら吸気し、口または鼻から細く長く吐き出しましょう。
この深呼吸を数回繰り返すだけでも、装着時の緊張感をぐっと和らげることができます。
「大丈夫」と自分に言い聞かせるマインドトレーニング
「またえづいたらどうしよう」と不安になると、それだけで身体が過敏に反応してしまいます。
そうならないためには、自分自身にポジティブな言葉をかけるマインドセットが有効です。
装着前に「大丈夫、できるよ」「今日はリラックスできてる」など、前向きな言葉を声に出して言ってみましょう。
自分を落ち着かせる言葉は、不安をやわらげる心の支えになります。
装着の練習を段階的に行って慣れていくこと
一度に長時間装着しようとすると、えづきが強く出てしまうことがあります。
そうならないためには、まず数分だけ装着するなど、段階的に慣らしていく練習が効果的です。
初日は数分、次の日は10分…というように、徐々に装着時間を延ばしていきましょう。
「慣れ」は最大の味方で、無理せず少しずつ続けることで、自然とえづきも減っていきます。
お気に入りの音楽を聴いて気を紛らわせること
マウスピースを装着しているときは、気がそれだけに集中してしまい、余計に敏感になることがあります。
そのため、好きな音楽を流すなどして、意識を別のことに向けるのも効果的です。
リラックスできるクラシックや自然音、あるいは気分が明るくなるポップスでもOK。
音楽は感情に働きかけてくれるので、えづきに対する不安感を軽減する助けになります。
嘔吐反射が起きやすい人の特徴5撰
マウスピースを装着しても平気な人がいる一方で、ほんの数秒で「オエッ」となってしまう人もいます。
この差は何なのか――それは、個々の体質や過去の経験、性格傾向などに大きく関係しています。
ここでは、嘔吐反射が起きやすい人に共通する特徴を5つ紹介します。
自分に当てはまる部分があれば、対策のヒントとして活用してみてください。
特徴①:敏感な体質で刺激に反応しやすいことがある
人よりも刺激に敏感な体質の方は、マウスピースのような異物に対しても過剰に反応してしまうことがあります。
喉や口腔内の感覚が鋭く、ちょっとした違和感でも強い不快感を覚えやすいのです。
このような体質の場合は、ソフトタイプのマウスピースや浅めのデザインなど、刺激を最小限に抑える工夫が大切になります。
また、身体をリラックスさせる方法を併用することも有効です。
特徴②:過去の歯科治療でトラウマがある場合がある
歯科医院での治療中に「えづいた」経験がある方は、それが強く印象に残ってトラウマになることがあります。
治療中の無理な器具の挿入や、口を開け続けるストレスが原因で、マウスピースに対しても同じ反応が出てしまうのです。
このような場合は、「これは治療じゃない」「リラックスしても大丈夫」と、自分に言い聞かせることで少しずつ恐怖心をやわらげていくことが大切です。
特徴③:不安や緊張を感じやすい性格であることが多い
もともと不安を感じやすかったり、緊張しやすい性格の方は、自律神経が敏感に反応し、えづきやすくなる傾向があります。
たとえば「うまく装着できなかったらどうしよう」「また吐き気が出たら嫌だな」と思うだけで、体がこわばってしまいます。
この場合は、マインドセットの工夫や深呼吸、音楽などのリラックス方法を併用し、心の緊張をやわらげていくことが有効です。
特徴④:喉の奥の反射が強く働きやすい体のつくりであること
人によって喉の構造や感度には個人差があり、中には「生理的に嘔吐反射が起きやすい」タイプの方もいます。
歯ブラシを使っていてもすぐにえづく人は、このタイプに当てはまる可能性が高いです。
この場合は、物理的な刺激を減らすマウスピース選びが特に重要になります。
浅めでやわらかく、自分の口にぴったり合ったものを選ぶようにしましょう。
特徴⑤:マウスピース使用に対して拒否感を抱いていること
過去の経験や思い込みから、「マウスピースは苦手」「絶対にえづいてしまう」と感じている場合、脳がその予測に反応してしまいます。
これは心理的なブロックとも言え、現実にはそれほど強い刺激がなくても、身体が過敏に反応してしまうのです。
このような場合は、小さな成功体験を積み重ねることが大切です。
少しずつ装着時間を延ばしたり、自分の成長を感じられる工夫を取り入れてみましょう。
歯科医に相談するべきタイミングと対処法のアドバイス
マウスピースによるえづきは、工夫次第で改善されることも多いですが、すべてのケースが自力で解決できるわけではありません。
何度も試しても上手くいかない場合や、体や心に負担がかかっていると感じたら、歯科医に相談することが大切です。
ここでは、歯科医を受診すべきタイミングと、その際の対処法について解説します。
何度試してもえづきが改善しないとき
鼻呼吸やリラックス法、マウスピースの選び方を変えてみてもえづきがまったく改善しない場合は、歯科医の判断を仰ぐタイミングです。
自分では気づけない噛み合わせやサイズの問題、口腔内の異常が隠れていることもあります。
プロの視点で原因を特定し、適切なアドバイスをもらうことで、無理なく装着できる可能性が高まります。
装着時に強い不快感や痛みを感じるとき
えづきだけでなく、痛みや締めつけ感などが強い場合は、マウスピースが自分の口に合っていない可能性が高いです。
無理に使い続けることで口内炎ができたり、顎関節に悪影響を及ぼすリスクもあります。
こういった症状がある場合は、早めに歯科医に相談し、形状や素材の調整を検討してもらうことが重要です。
自分に合ったマウスピースの形がわからないとき
市販のマウスピースは種類が多く、どれを選べばいいのか迷ってしまう方も少なくありません。
えづきやすさ、歯並び、用途(睡眠用、スポーツ用など)によって最適な形状は異なるため、自己判断では限界があります。
歯科医はこれまでの経験をもとに、患者ごとに合ったマウスピースを提案してくれるので、迷ったときは一度相談してみましょう。
心理的な負担が大きくなってきたとき
「また装着するのが怖い」「毎日ストレスで気が重い」と感じるほど心理的負担が大きい場合も、専門家のサポートを受けることをおすすめします。
歯科医によっては、メンタルケアの視点から装着指導を行ってくれる場合もあり、不安をやわらげる具体的なアプローチが可能です。
必要に応じて、心理的アプローチに詳しい専門医を紹介してくれることもあります。
専門的なアドバイスを受けて安心したいとき
えづきが軽度であっても、「本当にこれで合っているのか?」「今の使い方で大丈夫なのか?」という不安があると、継続が難しくなることもあります。
そんなときは、歯科医から直接アドバイスをもらうことで、安心してマウスピースを使えるようになります。
自分一人で抱え込まず、早めに相談することが、快適な装着への近道です。
マウスピースでえづくのを防ぐ方法についてまとめ
マウスピースを装着したときの「えづき」は、多くの方が経験する悩みですが、適切な対処をすれば改善できる可能性は十分にあります。
まずは、えづきの原因を知ることが大切です。
異物感や喉への刺激、呼吸の仕方、精神的な緊張など、複数の要因が重なっていることが多いため、それぞれに合った対策を組み合わせて取り入れていきましょう。
自分に合ったマウスピースを選ぶこと、装着時の呼吸や姿勢を工夫すること、そしてリラックスできる環境づくりやマインドセットの見直しも重要です。
それでも改善が見られない場合は、無理をせず、歯科医に相談することで適切なアドバイスやオーダーメイドの選択肢も得られます。
一人で悩まず、少しずつ慣らしながら、あなたにとって快適なマウスピース生活を目指しましょう!
